MUSUPERUHEIMU

MUSUPERUHEIMU

第4話

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・ダダダダダダダダダダダ・・・ダァァン!!!

驚異的な速射に銃声が繋がって聞こえる

・・・・・ギィン!ギィン!ギィン!

群青色のガーディアンは両腕の甲を顔の前で閉じそれを防ぐ
・・・・あはは肉のカーテンだ(笑

 「ほぉ?飛ばしてくるくらいだからその腕の装甲は
  並じゃないとは思ったがそこまでとは…だが
  いつまでもそうやって亀してるつもりッスか?」

黒いレイキャシールは銃撃を一度止め挑発するように
ガーディアンに言葉を投げつけると

・・・ゴゥゥン・・・!!

まるでそれに乗るようにガーディアンは
素早くロケットパンチを繰り出した

 「そうそうそれでこそ拙者も潰し甲斐が無いってもんスよ」

そう言って片方の口の端を上げニヒルに笑い
再びレイキャシールのクイックファイヤのビートが始まる

・・・・ダダダダダダダダッダン!ダン!ダン!!

・・・ゴォウン!・・・ゴォン!・・・・ゴォォウン!!

銃弾の雨の中、ガーディアンも
両手のロケットパンチを連続して交互に放ち反撃をする

 「うっ…わっどこの戦場だよ」

つーか軍収容所でするような戦闘でないってコリャ


激戦
『うっ…わっ何処の戦場だよ』


・・・・ギィン!ギィン!!

レイキャシールの銃撃は飛び交うロケットパンチに遮られてるが
それでもいくつかの銃弾は確実にガーディアンの装甲を砕く
だがレイキャシさんの方も銃撃の隙間を作らない為か
ロケットパンチの猛襲を紙一重に避けている

 (素敵な回避だけどもしロケパン当たったら只じゃすまさそ)

でもこのままの状態で進むのなら確実にダメージを与えている
レイキャシさんの勝利になりそだね

 「…と、言う訳でアタイは安心して先へ進もうw」

ふっふっふっ実はさっきちゃんと裏道や通風孔とか調べといたのさ

・・・・カチャカチャカチャ・・・

アタイは自分が隠れている廊下の壁の前でしゃがみこんで
足元の通風孔のパネルをはずず作業を始める

・・・・ガチャン・・・!

はずしたパネルを床に置きアタイは通風孔に潜り込む

 「うふふ…まさにスニーキングミッション♪気分はあれだね
  『スネークと呼べ!』……あれ?これ違うセリフか」

匍匐前進で通風孔を進むと

・・・ダン!ダダダダ!!・・・・ゴゥン!ゴォゥン!!・・・

戦場の真横に差し掛かる

 (まっアタイは壁の中だけどね~♪)

そうしてアタイは気を緩みまくったまま進んでいると

 「ムッ…?」

勿論、壁の中のアタイは気付かなかったが
突然黒いレイキャシさんが眉をひそめた

 (はっ!…殺気!?)

アタイは本能的に高速で匍匐前進をする

・・・・ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!!

壁越しに銃声が響き

・・・ギィン!ギィン!ギィン!ギィン!ギィン!!

たった今迄居た場所からアタイを追うように銃弾が撃ち込まれていく

 (……うおおおおおぉぉぉぉ……!)

アタイは声を出さずに心で叫ぶ

・・・ギィン!ギィン!ギィン!!

銃撃は追ってきたがなんとか戦場を通り抜けると
壁の中のアタイへの銃撃も止んだ
だがアタイは恐怖を拭えずスピードを落とさず前進した

 「…?…気配を感知したが…気のせいだったスか?」

再びガーディアンの方に意識を集中したレイキャシさんはそう呟いた


© Rakuten Group, Inc.